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2017年 世界最終戦争の正体 [目指せ積ん読ゼロ]


相変わらず、積ん読ばかりで反省ですが、良い本に出会えました。
もと駐ウクライナ大使だった方が書かれている本です。
この本、一言で言うならこれまで感じてた違和感が繋がった本です。
ここ数年、メディアが国内で伝えることは眉唾であることに気づき、インターネットより情報を
得るようになってから自分としては世の中で起きていることが腑に落ちるようになってきました。
トランプ氏が当選しても、テレビに情報を掴まれている人よりはそれほど驚かなかったりと。
しかし、それは世界でも同様に起きているということが書かれています。
特にアメリカ、欧州、ロシア、中東で起きていることは、何がしかの影響により、一定の方向に
誘導されているため、何となく違和感を感じていたことに繋がります。

例えば、それまである程度、安定していたであろう中東諸国がアラブの春という名のなかで、
めちゃくちゃになってしまいましたが、その裏では民主主義や人道、人権という名の言葉を使い、
いかにも正当性があるような方向にメディアが印象操作(自覚していないケースも有)をしている。
そしてそれは、偶然起きているのではなく、それが起こることで儲かる人がおり、その人たちが
強力な力(=お金)でさらに力を増やそうとしていることに繋がっている。

私はクリスチャンではないが、小さい頃に読んだ聖書の言葉で、理解できず、ずっと頭に
残っている言葉がある。なお、特定の宗教を冒涜する意図はないことはあらかじめ
お伝えしておきます。
その言葉は、
”持っている人はさらに与えられ、持っていない人は、持っているものまで奪われる”
と言うフレーズ。
子供心になんて不公平なんだと思い、なぜそんなことが書かれているのかと考えたものです。

しかし、この言葉、今まさにそうではないでしょうか?

お金持ちは大量のお金を預けておくだけで生活ができ、お金の活用方法によっては
加速的に増えます。有用な情報もあつまります。
そして、自ら情報元となり、いろいろな動きを働きかけること(メディアも含み)もできるのです。
つまり、世の中で起きていることの裏には常にこのような思惑が働いているということなのです。
消して陰謀論を語っているわけではありません。

最近は日本の企業でも、株主への還元、利益を出すことに主眼がおかれるようになっていると
感じます。利益至上主義という言葉もまた私が違和感を感じてしまうことですが、決して
資本主義を否定しているわけではありません。

日本の文化で商売といったら、相手の困っていることを助けてあげて、自分も生活できる程度の
アガリをいただき、みんながみんなで幸せになることではないかと感じますが、
西洋はちょっと違う様な気がします。

まさしく歴史が示していますが、日本は有色人種の独立の為に戦い、欧米諸国は搾取するための
植民地を増やす為に戦ってきました。
取れるところからは取れるだけとり、個人が良ければそれでいいのです。

日系企業本体の社長より、傘下のアメリカにある子会社社長の方が給与が高いというのもその違いを
表しているのではないでしょうか。

話を戻すと、この資本主義社会で個人主義が加速した場合にどんなことが起こるのでしょうか。日本も格差問題が叫ばれ久しいですが、西洋のそれとは全くレベルが異なると感じています。

結局、誰かが一方的搾取を続けた時に、不公平感から対立が生まれ、争いに発展します。
そんななかで日本人が持ってる考え方は非常に価値があるものになってくるのではないでしょうか?

この本では、ロシアのプーチン大統領についても触れてますが、欧米側からの意図を含んだ情報のみを
流しているメディアを通しででは、何か得体のしれない危険な大国というイメージを持ってしまいます。
プーチン大統領についても、悪役レッテルが貼られ、でもなぜロシア国内で支持されているかは、
違和感をずっと感じてきたことの一つでもあります。
しかし、筆者の旧ソ連地域での経験をベースにした見方では、むしろ世の中でいろいろなことを企てている
お金持ち等による情報操作でのレッテル貼りに対し断固として対応し、なおかつ自制的な印象を受けます。

イギリスがEUを離脱し、アメリカの影響力が弱まっていく中で、プーチン大統領とも協調して行こうと
考えてる日本政府は、今後ますます世界の中で重要な役割を果たすことになると思います。
これは、望むと、望まざるとにかかわらずですが。
その中で、私たち日本人は日本というすばらしい国で育ち、性善説で物事を語ることが当たり前と
なっていますが、相手が外国である場合はそんなに甘くないことを学びつつも、したたかさも身につけ、
世界に対して、自信をもっていろいろなことを発信していくことが大切なのではないかと感じました。
良本ですので、是非読んでみてください。

2017年 世界最終戦争の正体

2017年 世界最終戦争の正体

  • 作者: 馬渕 睦夫
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2016/11/07
  • メディア: 単行本






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