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希望のレール [目指せ積ん読ゼロ]



電車の中の広告で発見し、マーケティングに興味があったので買ってみました。
地方創生と叫ばれていますが、イマイチ何をしたら良いのか見えてこないと感じる今日この頃です。
一言で言えばこの本、そんな暗雲とした雰囲気に光をさすような本ではないでしょうか?
私自身も地方出身で、ローカル鉄道と言えば一両で先頭と後ろを兼ねる小さな電車。
というよりは汽車の方が多いのかもしれません。ただ、こんなことを都会の人に話しても、
ただ、ただ、質問責めにあうだけです。笑
輪をかけて、単線でも快速が走るなんて言ったらびっくりすることもあります。
そんなことはさておき、地方全体を巻き込んで、鉄道に人を集めるという戦略は本当に感動ものです。
地域が活気立っていく様子がまじまじと感じられます。
高齢化社会や人口減、特に地方の人口が減っていく中でどのように地方を再生させていくかということは、
とても大切なことだと思います。
そしてなかなかうまく行かないというところの裏側には多くの課題があるのではないかと思います。
筆者、主人公の社長はいろいろな会社でのキャリアを持っており、特に外資系でのマーケティング経験は
顕著にこの業績に現れている気がします。日本では、終身雇用が崩れ始めているとは言え、
まだまだ企業に長く勤めることが良いという風潮はあります。しかし、いろいろな会社でいろいろな
経験をすることはとてもよい経験になるのではないでしょうか?
決して、外資企業が行っていることが良いといっているわけではありませんが、転職をするたびに
貧乏になっていくことも実際は起きているし、長く勤めていた人が優秀とも限りません。
社会の中で実力がある人材をもっと生かすことをしていかないと、これからの日本は厳しいのでは
ないでしょうか?
また、地方創生が難しいのは、筆者のような優秀な人材を確保することにも、
とても困難な背景もあると思います。地方の経営者は地元出身者が多いく地場のネットワークも強いと
思いますが、これまでを変えるためには、やはり新しい風を入れることも重要です。
政府はそのような支援を検討するのも良いのではないかと思います。
この本の興味深いところに、近くに実は知られてない史跡があり、それを最大限活用しようと
取り組んでいることです。
自分も含め、まだまだ日本の中の史跡などについて勉強不足だと思います。
無論、2,600年以上の歴史がある日本にはいろいろな観光となる資源はあると思いますが、
少し感じるのは建国してからの一気通貫した歴史を敗戦後教えなくなったことも
少なからずあるのではないかと思います。
私は海外旅行が好きですが、海外に行けば行くほど日本のことを好きになり、
日本のことを知らないことに恥ずかしさを感じます。
この本、ただのマーケティング成功例だけではなく、いろいろな日本の課題を示している
良本だと思います。

希望のレール 若桜鉄道の「地域活性化装置」への挑戦

希望のレール 若桜鉄道の「地域活性化装置」への挑戦

  • 作者: 山田和昭
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2016/09/13
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)






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