カエルの楽園 [目指せ積ん読ゼロ]
以前から、読もうと思ってはいたんですが、海外出張での機内用に購入しました。
結局その前の週末に読んでしまったのですが、一言でいうとこの本、
いろいろなものと照らし合わせて読めば読むほど深く考えさせられる本です。
実はここ最近、といっても1年くらいでしょうか、"虎ノ門ニュース"という番組を欠かさず見ています。
きっかけは、青山繁晴さんという方のラジオ番組を拝聴するようになってから、
私の中での物事の考え方が変わったというか、バラバラになっていたいろいろな事柄が、
つながる様になりました。
もとから、国内外の情勢や政治や経済については興味はあった方ではありましたが、
テレビなどのメディアを通して入ってくる情報をベースにしていると、
よくわからないというか、腑に落ちないまでは行きませんが、すっきりしない違和感を感じておりました。
また、プライベートや仕事を通じて、海外に行く機会が増えていくにつれて、これまで見えてこなかった
日本や日本人についてよく考えるようになった時期とちょうど一致したのもあると思います。
青山さんのことについては、ここでは触れませんが、それ以降テレビをほとんど見なくなりました。
実は、青山さんは先ほど紹介した"虎ノ門ニュース"にも出演されており、曜日によってコメンテータが
変わるのですが、本書の著者である百田尚樹さんも火曜日に出演されています。
百田尚樹さんは、永遠のゼロなどの名著で有名ですが、沖縄の新聞に対してのコメントで炎上された
ことでも有名です(そもそもベースとなるメディアがかなり偏ってますので百田さんがどうのこうのというわけでは無いと感じてますが)。
この本はフィクションですが、実は忠実に今の日本を表しています。
昨今、安保法制や憲法9条の話で、巷は盛り上がってますが、根本となるところ、
様は、専門家ではない私の様な一般人が理解できるベースについて、実はあまり取り上げられていません。
戦後、日本は新しく憲法を制定、その中の平和主義という考え方がいかにすばらしいものかということを
私は学生時代に教えられ疑いも無く、そのように捉えていました。
こちらが、何もしなければ相手は何もしてこない、お互い話し合いで解決しようという考え方は、
私も納得しますし、個人的には好きです。
但し、この考え方が通用する前提があります。それは、お互いに考え方が一致している場合のみです。
日本は、島国ですし、単一民族の国家で、阿吽の呼吸を私も感じて育って来ましたが、
それが本当に世界のスタンダードなのでしょうか?
前述の考え方が通用するのは、極論で言えば、相手の国が日本である場合だけだと思います。
毎日、少しずつ、自分の家の庭に居座る人が増えたら、排除しないでしょうか?
相手の足元を見て、チャンスがあれば自分の都合の良いように物事を変えていく人は
居ないでしょうか?
諍いを起こさないための、抑止(ナメられない)がいかに大切かをわかりやすく教えてくれる良い本だと
思います。
コメント 0